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はじめに

見積もりをお願いした時、塗料の種類、グレードの提案をされて、迷われてしまう方多いと思います。

実は、どの種類の塗料を選ぶかによって、耐久年数や価格帯も大きく変わり、塗料メーカー各社からも同等の種類の製品が沢山あるんです。

今回は塗料の検討をされる際に参考にしていただきたいポイントをご紹介します。

代表的な塗料

建築塗料の種類には、代表的なもので

・フッ素
・シリコン
・ウレタン
・ラジカル
・無機塗料

などがあり、他にも様々あります。

フッ素系塗料

耐久性の高さから人気を集めるフッ素系塗料。

ウレタン系塗料の耐久年数は5~8年、シリコン系塗料は8~12年とされるなか、フッ素系塗料の耐久年数は12~15年にもなります。

親水性に優れているため汚れにくい、防水性に優れているといったような特徴がありますが、そのぶん価格は高く、大型の建物や橋などに使われることが多い塗料です。
一般の住宅には向かないのかというと、そういうわけではありません。
ただ価格面の問題もあり、一般の住宅では屋根など限られた箇所に使われることが多いです。

シリコン系塗料

耐久性と価格2つのバランスが良いのがシリコン系塗料です。
ウレタン系塗料と比べると耐久性が高いため、耐用年数も8~12年と長めです。

価格が安定していて性能も良いため、主に一般住宅でよく使われています。業者ですすめられることも多い、スタンダードな塗料です。

ウレタン系塗料

木材で作られた外壁にも使用できるため、さまざまな箇所で活躍できる塗料です。

グレードを「ウレタン系塗料」「シリコン系塗料」「フッ素系塗料」の代表的な3種類に分けた場合、ウレタン系塗料はグレードが一番下ということもあり、価格はお手頃です。

ただ、ウレタン系塗料を外壁に使った場合、耐用年数は5~8年程度とやや短めです。
シリコン系やフッ素系の塗料ほど、長持ちしないという難点があり、早めのメンテナンスが必要になります。

ラジカル塗料

ラジカル塗料はラジカル制御型の酸化チタンを配合した塗料で、チョーキング現象(塗装面に粉状のものが付着する劣化症状)を抑えられる塗料です。

フッ素系塗料より耐久性は劣りますが、耐用年数は10~13年程度で、代表的なシリコン系塗料より長めです。

フッ素よりコストを抑えられるため、耐久性重視の方は、一度業者に相談されてみるといいと思います。

無機塗料

無機塗料は、セラミックやケイ素など無機物を配合した塗料で、低汚染性・不燃性・耐候性に優れています。

耐用年数は15年以上と、今回ご紹介した塗料の中で最も耐久性の高い塗料です。

メリットの多い塗料ですが、他の塗料よりもコストが高く、価格はシリコン系塗料の約2倍です。
硬度があるのでひび割れが起きやすい特徴もあるため、ご検討されている方は、家の状態や材質によって相談されてみるのもおすすめです。

最後に

同じ種類の塗料でも塗料のグレードがあり、遮熱機能を持つ塗料等、性能に違いもある為、塗料選びが重要なポイントになります。

ただ価格の高い塗料を使えばいいわけではなく、性能やメンテナンス頻度などさまざまな点を考慮して、最も適した塗料を使用しましょう。

外壁塗装は、補修や下塗り、上塗りなどの工程があり、外壁材の劣化状況や住宅環境に合わせて正確に作業することが大切です。

お家を長持ちさせるためにも、必ず外壁診断士の資格を持つ業者に点検を依頼して、どんな塗料が向いているのか相談するのもいいでしょう。